【FIP専門治療センター】 無料FIP治療薬プロジェクト / 皆さんにも役立つ『 飼主様が早めに気付いたことで 』 当院のFIP治療で著効したネコちゃん(その9)

↑ 上の写真は、FIPの猫ちゃんの『苦しそうな』胸部レントゲンです。

◆ 斜めの平行線に見えるのは、肋骨です。

◆ この肋骨は、肺を含んだ胸腔内を包んでいます。

◆ 本来、胸腔内は『暗色の面積が多い』のですが、胸水があるので『白色の面積が多い』です。

 

参照サイト:

https://00m.in/oGhMs

 

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■■■ 8回連続で 『 当院が FIP(猫伝染性腹膜炎)専門治療センターだったので、早めに診断出来て良く治った 』ネコちゃんを紹介しましょう。 今月の紹介症例です。

 

 

 

★ 実は、何度も書きますが、当院が優れていたのではなく、皆様にも知っておいていただきたい『 飼主様の機転の利かせ方 』ポイントを紹介します。 このポイントは、意外と盲点です。 正解は、最後までお読みください。

 

 

 

 

 

◆◆◆ 『 呼吸がおかしい と気づいたFIP。 精密検査で心筋炎も。 しかし、無事回復した症例 』

 

 

猫 スコティッシュフォールド 8ヶ月齢 オス (去勢手術済み)

 

 

【症例の紹介】 猫のFIPによる心筋炎と胸水貯留の改善例

 

 

◆◆ 今回は、FIP(猫伝染性腹膜炎)が心筋炎を引き起こし、胸水・腹水貯留を呈した症例をご紹介します。

 

 

『 主には、呼吸があらい 』とういう事で来院されました。

 

 

 

 

■ 来院時、レントゲン検査にて胸水貯留と軽度の腹水貯留を確認しました。 血液検査では蛋白分画の異常(A/G比の低下)、炎症マーカー高値、軽度の貧血を認めました。

 

 

 

■ FIPが強く疑われましたが、心エコー検査にて心筋壁の肥厚と左房拡大がみられたため、心疾患との鑑別が必要な状態でした。

 

 

 

 

 

◆◆ 初期対応

 

 

■ 呼吸状態が不安定であったため、救急的に胸水を抜去したところ、呼吸状態は著明に改善しました。

 

 

■ 同時に胸水のFIPのPCR検査を提出し、FIP治療薬および心臓薬の投与を開始しました。

 

 

 

 

 

◆◆ 治療経過

 

 

■ 2週間後の再診では、左房拡大は改善し、胸水・腹水は消失。 心筋壁も正常に戻り、活動性が大きく改善しました。 最終的に本症例は『 FIPによる心筋炎を起こした猫 』と診断しました。

 

 

■ 今後はFIPの経過観察に加えて、心臓のモニタリングも継続していきます。

 

 

 

 

 

◆◆◆ FIPによる心筋炎について

 

 

■ FIPはコロナウイルスの変異株が原因となり、全身の血管炎や臓器炎を引き起こす疾患です。

 

 

■ その病態の一部として、心筋に炎症が及ぶことがあり『 FIPによる心筋炎 』が発症します。

 

 

■ 心筋炎が起こると、心筋壁の肥厚、心房拡大、心機能低下などを生じ、胸水や腹水が貯留することがあります。

 

 

■ 臨床的には心疾患との区別が難しい場合も多く、FIPによる炎症が心臓に波及しているケースでは、心疾患と同様の管理が必要となります。

 

 

 

 

 

◆◆◆ まとめ

 

 

■ 今回の症例では、胸水・腹水を伴う呼吸困難の原因が『 FIPによる心筋炎 』であり、治療によって改善が見られました。

 

 

■ FIPは単なる腹膜炎や胸膜炎にとどまらず、心筋にも影響を与える可能性があるため、心臓の評価を含めた包括的な診断・治療が重要です。

 

 

■ 『 呼吸がおかしい ! 』、これを見逃さない飼主様の気付きと、その後の行動の速さが功を奏したネコちゃんでした。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

 

 

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